近年の技術の進歩か、あらゆるもののクオリティが上がっている。
特に「食」のクオリティは最近すごい。
コンビニコーヒーでは挽きたての味が楽しめるし、
コンビニスイーツ、アイスもうまい。ヘタなレストランよりうまい。
マルちゃん製麺をはじめとする、何て言ったらいいか分かんないけど、ストレートタイプのインスタントラーメンも美味しくて大ヒットした。
だけど、たまに無性に
「俺が求めてるのは、この洗練された味じゃないんだ…!」
というときがある。
そのときに、失った感覚に気付くのだ。
く~!コレコレ…現象
ある日、いつものようにコンビニに出掛けた。
そしていつものようにコンビニのアイスコーヒーを買うべく、アイスカップを買おうと手に取った瞬間、
「お前に合うのは、洗練されたクオリティの高い味じゃないだろ。」
アイスカップがそう私に言ってくる。
そして、店内を歩いて自然と手に取ったのがこれだった。
く~!コレコレ!
「缶コーヒー」だ。
いやいや、これなのか?
コンビニコーヒーよりちょっと高いし、甘過ぎるし、量も少ない。
カポッ!…ゴクン。
・
・
・
「く~!コレコレ!」
僅かしか感じないコーヒーの薫り。
甘過ぎて、添加物が感じられる味。
そして、明らかに物足りない量。
これなんだよ。
縮れようぜ
そこからの勢いはすごかった。
ストレートなインスタントラーメン。
はい、違う。
私が欲しているのは、
「私が生麺だ!」
みたいなストレート麺でもなく、
「蓋の上に置いて程よく柔らかくしろよ。」
「食べる直前に入れるんだぜ」
とお高くとまっているスープの素でもなく、
縮れまくりの麺と、
フッツーの粉のスープの素でつくるチャルメラのようなインスタントラーメンだった。
「低クオリティこそが、俺の中では高クオリティだった。」
こう気づいたとき、
「遠回りこそが俺の最短の道だった」
と、スティールボールランでジャイロが言っていた言葉の意味が、やっと分かった気がした。
ジョジョの実写化、どうなるか楽しみです。

これが言いたかっただけ。