東京の風情を残した町、清澄白河。
東京都現代美術館も出来、おしゃれな町並みになってきている。
アメリカ西海岸のコーヒーショップ『ブルーボトルコーヒー』が上陸することでも有名になり、
下町×アートというイメージも定着してきた。
そんな清澄白河に、解体寸前の風呂なしアパートを改装した施設がある。
深田荘が蘇った施設『fukadaso』である。
レトロなそのたたずまい
一見すると、ただの古い建物にしか見えないこの建物が「fukadaso」である。
『fukadaso』とは
解体寸前だった風呂無しアパートのレトロなそのたたずまいを継承し、
余計なことはせず手入れすることで再生させるプロジェクト。
ご近所付き合いがあたり前だった頃の良き習慣を受け継ぎ、
ゆるやかな繋がりのある建物になればいいなぁと想いを巡らせます。
fukadasoの人々とご近所の人の憩いの場になったらよいな。
息抜きにふらりと立ち寄ると馴染みの顔があるような。
HPより。
いやあ、素晴らしい。
fukadasoは見た目はただのボロアパート。
ここに6つのテナントが入っている。
fukadasoでは、テナントのことを住人と呼んでいる。
1階の一番大きな部屋はアンティーク家具に囲まれてコーヒーを楽しめる『fukadaso cafe』である。
このカフェはfukadasoのコンセプトを表現する場所になっており、絵画展やトークイベントなど様々なイベントが行われている。
102号室はギャラリーになっており、この日もイベントが行われていた。
この日は『風船みくじ』というイベントが行われていた。
風船をプクーと膨らませると、中に入っているおみくじの運勢を見ることが出来る。
cafeのお客さんも何人か立ち寄っており、みんなで風船を膨らませて盛り上がった。
何気なく集まった人達で何気ない話が出来る空間。
まさに昔の下町のボロアパートの住人になった気分だ。
私は都内のマンションにずっと住んでいるのだが、近所の人達と話したりなどというご近所付き合いはほとんどない。
かつてのご近所付き合いが当たり前だった時代の雰囲気が味わえる空間は都内にもそうそうないだろう。
皆さんもfukadasoの扉をひらき、コーヒーでも飲みながら住人達とお喋りをしに行ってはいかがだろうか?